むちうち(Whiplash)とは、頸椎(首の骨)を急激な加速・減速の力が加わることによって起こる、首の筋肉や靭帯、神経組織の損傷を伴う症状のことを指します。主に交通事故やスポーツの急激な衝撃、転倒、転落などで起こります。
交通事故においては、後方からの衝突などで頭が急激に前方に振り向けられ、首の前後方向に大きな力が加わることが一般的な原因です。このような場合、首の筋肉や靭帯、軟骨、神経組織にダメージを与えることがあります。
むちうちの症状は、事故直後から数日経ってからも現れることがあり、個人差がありますが、以下のような症状がみられることがあります。
むちうちの症状は軽度から重度まで様々であり、一般的には安静と痛みのコントロール、リハビリテーションが行われます。安静によって炎症が収まり、痛みが和らぐことが期待されます。リハビリテーションでは、筋力の回復や可動域の改善、神経の回復を促すための運動療法が行われます。
重度の場合や神経障害を伴う場合には、専門医による詳細な検査や治療が必要となることがあります。また、早期に適切な治療を行わないと、慢性的な症状が残ることもあります。むちうちは、事故後すぐに病院を受診し、適切な治療を受けることが重要です。