巻き肩は、肩甲骨が内側に向かって寄っている状態を指します。肩甲骨は背中にある骨で、胸郭と共に肩の動きや姿勢を支える重要な部位です。巻き肩は肩甲骨の位置が正常な位置から内側に寄っているため、背中が丸くなったような見た目となります。
巻き肩は主に以下のような原因によって生じることがあります:
- 姿勢の悪化:長時間の悪い姿勢を続けることで、背中や肩甲骨の筋肉が弱まり、巻き肩が形成されることがあります。例えば、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用による前かがみの姿勢などが挙げられます。
- 筋力の偏り:胸の筋肉や前腕の筋肉が発達し、背中の筋肉が弱い状態になると、肩甲骨が内側に寄りやすくなります。
- ストレスや緊張:ストレスや緊張状態の持続により、肩や背中の筋肉が緊張し、巻き肩が生じることがあります。
巻き肩の症状としては、肩や背中の疲れや痛み、頭痛、姿勢の悪化などが挙げられます。また、巻き肩が進行すると、肩や首の可動域が制限されることがあります。
巻き肩の改善には、正しい姿勢の習慣化やストレッチ、筋力トレーニングなどが有効です。また、理学療法士や専門家による適切なリハビリテーションも効果的な対策となります。早めに対処することで、肩や背中の痛みを軽減し、姿勢の改善にもつながることがあります。