あん摩

あん摩（あんま）は、古くから中国や日本などの東アジア地域で行われてきた伝統的な手技療法の一つです。あん摩は、指圧（指を使って体に圧を加える）、もみほぐし、ストレッチなどの手技を用いて、筋肉や関節、経絡（気や血液の流れる経路）などに働きかけることで、体のバランスを整え、健康を促進する目的があります。

あん摩は、疲労回復、リラクゼーション、筋肉のこりやコリの解消、関節の可動域向上、体の血液や気の流れの促進、自然治癒力の活性化などの効果が期待されています。痛みや不調を抱える人々の健康維持や健康増進に利用されるほか、スポーツ選手や労働者など、身体的な負担の大きい人々にも好まれる手技療法として知られています。

あん摩師は、手技の技術を習得し、経絡学や解剖学、生理学などの基礎知識を持って施術を行います。あん摩は、中国伝統医学や漢方医学などの要素を含んでおり、東洋医学の理論に基づく治療法として位置付けられています。

一般的に、あん摩は整体院やマッサージ店、鍼灸院などで提供されています。施術の際には、クライアントの症状や体調を把握し、適切な手技を選択することが重要です。ただし、医学的な診断や治療を必要とする場合には、専門医への受診を推奨します。