こんにちは!
麻布十番の「和美躰」青木です。
今回は超高齢社会の日本において多くの方が悩んでいることかと思う介護からの疲れに対しての施術方法になります。
【来院者について】
50代 女性
数年前から親の介護を親族でしていてヘルパーさんにも来て頂いている。
自分も働いているので分担しているとはいえ疲れる。
【症状について】
抱えたり力仕事をするわけではないので腰が痛むとかはないが、
何をしていても頭の片隅に常に親のことがあり、なかなか気が休まらない。
寝るときもやはり気になるので眠りが浅く、朝起きても寝た感じがせず身体がだるい。
【施術について】
常に気を張っている方の脈は強い、速いことが多いのでまず仰向けの状態で脈を診ました。
すると、やはり強い脈でした。
施術後にこの強い脈を弱く出来ていれば身体がリラックスしている、ということになります。
気が休まらない方の多くは首や肩甲骨付近の背中に強い張りを感じるようになります。
それは僧帽筋という筋肉が身体をリラックスさせる作用のある神経にコントロールされているためです。
気が休まっていないということはリラックスできていないことなので筋肉が硬くなり、張ってきてしまいます。
そのため、まずは仰向けで首をしっかりとほぐすところから始めました。
首は特に重要な神経が出ている箇所なのでガチガチになっていると身体に悪い影響が出てきます。
十分にほぐしたら続いてうつ伏せで背中をしっかりとほぐします。
ほぐし終わったら身体の自律神経により刺激を与えるため首、背中、腕、脚に鍼を行っていきます。
より身体がリラックスしやすいツボや疲れの出ている内臓を回復させるようなツボに鍼をしていきました。
特に肘から先、膝から下には大切なツボが多くあり、適切なツボに鍼をうつと少しずつしっかりと効果が出てきます。
【施術後について】
施術後、再度脈を診るために仰向けになっていただいて脈を確認しました。
すると施術前は強くうっていた脈が落ち着いた脈に変わっていました。
自律神経にしっかりと作用して身体がリラックスしている証拠です。
親の状態が常に気になる、というのはなかなか変えるのが難しいと思うので、その状態でも身体を休め、しっかりと睡眠をとれるようにすることが大切かと思います。
それには放っておくのではなく、マッサージや鍼、運動などをしていくことがとても有効だと思います。
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