──下肢長差がもたらす関節ストレスと調整アプローチ──
こんにちは!
麻布十番【和美躰】の青木です。
膝の痛みに悩む多くの方が見落としがちなのが、身体全体のバランス、特に**下肢の長さの左右差(脚長差)**です。脚長差は、膝関節や股関節に不自然な負荷を与え、慢性的な痛みや可動域の制限を引き起こす要因になります。
今回は、下肢長差が膝に及ぼす影響と、整体による根本的な調整の重要性について、和美躰の取り組みを交えて書いていきたいと思います。
1. 脚長差が関節に与える力学的ストレス
脚長差がある場合、骨盤の傾きが生じ、脊柱から下肢にかけてのアライメント(配列)に歪みが現れます。
このとき、短下肢側は体重がより多く乗りやすくなり、荷重の偏りが生じます。
一方で、**長下肢側では股関節や膝関節に捻れ(回旋ストレス)**が生まれやすく、関節軟骨や靭帯に対して持続的な剪断力(ズレの力)が加わることになります。
この捻れが続くことで、股関節周囲の筋肉バランスが崩れ、大腿骨頭や膝関節のアライメント異常(X脚・O脚傾向)を助長することもあります。
結果として、膝蓋骨の追従異常、半月板の摩耗、軟部組織の炎症などを引き起こし、慢性的な膝痛へとつながります。

(引用:https://www.hiroba-j.jp/kansetsu/knee/)
2. 整体による構造調整と機能回復
整体の最大の目的は、症状の出ている部位だけでなく、その原因となっている身体全体の構造的な歪みを整えることにあります。
脚長差がある場合、特に注目すべきは骨盤の回旋・傾斜や、股関節・膝関節・足関節の連動性です。
当院では、以下のアプローチを用いて調整を行います:
- 骨盤と仙腸関節のアライメント調整:脚長差の原因の一つである骨盤の傾きやねじれを整えることで、左右の脚にかかる荷重バランスを調整。
- 股関節の外旋・内旋バランスの修正:長下肢側に見られる過剰な内旋や膝の外反を矯正し、関節の捻れを解消。
- 膝関節と足部の連動を促す調整:膝関節の可動性を高めるとともに、足底のアーチ構造や足関節の柔軟性を回復し、正しい歩行パターンへ導きます。
これらの調整により、関節にかかる力のバランスが整い、膝の痛みの根本改善が期待できます。
3. 和美躰独自の「脚長差調整プログラム」
当院では、一般的な整体院とは異なり、生体力学と機能解剖学に基づいた評価と施術を行っています。とくに脚長差に関しては、以下のような流れでアプローチを進めています。
- 視診・触診による下肢長評価
骨盤高位の確認、ASIS・PSISの位置、下腿・大腿骨の長さを比較し、脚長差を構造的に把握。 - 歩行分析と足底圧の観察
重心移動の左右差や荷重時のバランスを分析し、短下肢側への過重傾向が膝痛にどう関係しているかを明確化。 - 筋機能のバランス調整と運動指導
短下肢側の荷重による筋緊張の改善、および長下肢側の股関節捻れに伴う筋群の再教育(主に中臀筋・外旋筋群)を行い、関節の安定性と正しい運動パターンを取り戻します。
これらを組み合わせた総合的なアプローチにより、表面的な痛みだけでなく、その背景にある構造的原因を根本から解消することを目指します。
4. 整体の予防的効果とメンテナンスの重要性
膝痛は、初期には「違和感」程度の症状から始まり、徐々に悪化していくことが多く見られます。
脚長差があるまま生活を続けていると、股関節・膝関節・足関節それぞれに二次的な問題が波及していき、将来的には関節変形や人工関節のリスクも否定できません。
整体を定期的に受けることで、骨格の歪みを早期に発見・修正し、筋肉と関節の柔軟性・可動性を保つことができます。
これは、痛みの予防という観点にとどまらず、長期的な運動機能の維持にもつながる極めて有効な健康管理法と言えるでしょう。
まとめ
膝痛の根本原因は、「膝そのもの」ではなく、身体のバランスの乱れに潜んでいることが多くあります。
特に、長下肢側の捻れストレスと短下肢側への過荷重は、膝関節に複雑な力をかけ、痛みを引き起こす重要なファクターです。
整体では、このような脚長差を含めた全身の構造的問題に対して、的確かつ専門的なアプローチを行うことができます。
和美躰では、個々の状態に合わせた施術と指導を通じて、症状の改善だけでなく、再発予防と健康維持をサポートしております。
膝に不調を感じている方、あるいは長年の痛みに悩まされている方は、ぜひ一度専門的な整体の力を試してみてください。「本当の原因」は、膝以外にあるかもしれません。
麻布十番の整体・美容鍼なら「和美躰」
住所: 麻布十番2-16-4 プラスワンビル5階
最寄駅: 麻布十番駅より徒歩3分
営業時間: 10:00~22:00(不定休)
電話: 03-5797-7470
ウェブ: ネット予約はこちら
